7月7日に、上智大学で、ネパール震災に関連するシンポジウムがありました。
発表者の一人がネパール人ドキュメンタリー映画作家のDipesh Kharelさんでした。今回の大地震で甚大な被害を被ったドラカ郡。そこで建築材のスレート(石板)を切り出す仕事を生業としている人々の震災前と震災後の状況の報告でした。ドラカ郡はKharelさんの生まれ故郷です。震災前のスレートを切り出す人々の暮らしを綴ったご自身のドキュメンタリー作品「A life with Slate」も、このとき上映されました。登場人物たちがじつに生き生きとしていて、感動的に素晴らしい映画でした。ネパールの山地に住む素敵な人々を心やさしい眼差しでていねいに描いていて、この作品が数々の賞を受賞したのもうなずけます。Kharelさんのようにネパールの本当のすばらしさを伝える作品が、彼ばかりでなくほかの人からも生まれてほしいものです。